雑記

禁煙外来の診察内容・費用について【実質0円で禁煙成功の体験談】

私は約30年間もの間、1日1箱以上吸い続けてきた愛煙家です。

禁煙したいとか、禁煙しようとか、1度も考えたことがありませんでした。

しかし、2019年10月に禁煙を開始して、

たったの一度で、しかも、実質0円で禁煙に成功しました。

 

禁煙外来は禁煙成功の近道

わたしが禁煙に成功した1番の理由は、禁煙外来を利用したことです。

最近、吸える場所を探すのが大変ですよね?吸える場所が無いですよね?

分かります。その気持ち。私も半年前まで、同じ気持ちでした。

愛煙家にとっては、さらに厳しい冬の時代なるでしょう。

 

煙草のメリットって何ですか?

・飯の後の一服が最高!

・気分転換ができる!

・煙友ができる!

・ニコチンパワーで集中力発揮?

煙草のデメリットって何ですか?

・体に悪い

・大切な人の健康も害する

・お金がかかる

・周りに迷惑

・時間のムダ・・・

 

百害あって一利なし。そんなの分かってますよね。

分かっていて吸ってるんですよね。分かっていてもやめられないんですよね。

喫煙は習慣です。中毒性のある習慣です。

ごめんなさい、はっきりと言いますね。喫煙者はニコチン中毒なんです。

頭では分かっている。だけど体がやめられない。それがニコチン中毒です。

 

なぜタバコを吸いたくなるのか?

禁煙の努力

煙草を吸うと、血液中にニコチンが吸収されます。

そして、ニコチンが脳内のレセプター(ニコチン成分を受け取る受容体)に入ります。

レセプターがニコチンで満たされることで、脳内に快楽部質(ドーパミン)が流れます。

ニコチン吸収→ドーパミン放出→満足感。

これが、煙草のメリットと考えているものの正体です

 

もしも、ニコチンを体内に入れることなく、この受容体が満たされていたらどうでしょうか。

あるいは、ニコチンを受け取る受容体が、そもそもなかったらどうでしょうか。

それでは満足感が得られないじゃないか。そう思う方もいらっしゃるかもしれません。

ニコチンによる満足感は、中毒症状のある方だけが得られるものです。

煙草を吸わない人にとっては、その満足感は普段の生活の中でまったく必要のないものです。

喫煙者はマイナスからゼロへ移動しているだけなのです。

 

ではどうしたら、ニコチンを体内に入れずに、レセプターを満たすこと(だますこと)ができるのでしょうか。

禁煙外来では、チャンピッックスという内服薬が処方されます。

このチャンピッックスという薬が、ニコチンのかわりになってくれるんです。

そして、ニコチンがなくても、レセプターが満たされ、煙草を吸いたくなくなるのです。

それどころか、煙草がおいしくないと感じられるようになります。

 

禁煙外来の行き方・期間・費用について

どうすればいいの

・禁煙外来ってどんなところ?

・禁煙外来って何をするの?

・禁煙外来って何回くらい行けばいいの?

・禁煙外来って費用はいくらくらいかかるの?

 

そんな疑問にお答えします

・病院やクリニックや診療所の中にある専門外来です

・息をはいて、一酸化炭素濃度のチェックをしたり、喫煙の状況を話したり、禁煙のつらさを相談したりします

・12週間の間に、全部で5回通います

・健康保険が適用されれば、おおよそ2万円くらいです

加入している健康保険組合や自治体で費用を補助してくれる場合もあります

 

まずは予約をする

1. 行く病院を決める

2. 予約をする

3. 初診へ行く

 

禁煙外来は、内科や呼吸器科のある病院や診療所内で、専門外来としてやっている場合が多いです。

全ての病院・診療所でやっているわけではありませんので、事前に調べておきましょう。

評判や、外来の雰囲気、どんな先生が担当しているかも調べておくと良いです。

パソコンで検索

 

私は、仕事帰りに行きたかったので、職場の近くで探したのですが、候補がいくつかありました。

その中から、病院のホームページ内で、禁煙外来の担当医の先生が、禁煙の重要性について詳しく説明していて、「いっしょに頑張りましょう!」と書かれているのを見つけ、信頼できそうだなと思い決めました。

 

行きたい病院・診療所が決まったら、まず電話をします。

禁煙外来はほとんどの場合、予約制ですので予約を取りましょう。

私の場合は、予約が埋まっていたため、1ヶ月先の日を予約しました。

 

禁煙外来1回目

第一歩目

予約を取ったら、当日は必ず病院に行きましょう。

これが、禁煙の本当に重要な第1歩目です。

 

禁煙外来に行って受付をすると、まず問診票に記入をします。

ここでは、ニコチン依存度や禁煙の意思について質問されます。

 

TDSニコチン依存度度テスト(厚生労働省HP)

このテスト10個のうち、5個以上当てはまるとニコチン依存症とされます。

  1. ニコチン依存度度テストで5個以上当てはまる
  2. 35歳以上の場合、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上
  3. 直ちに禁煙することを希望されている
  4. 「禁煙治療のための標準手順書」にそった禁煙治療についての説明を受け、禁煙治療を受けることを文書で同意した

これらの要件を全部満たすと、禁煙治療に健康保険が適用されます。

(安く治療できるわけですね)

私の場合は、健康保険が適用されました。

 

その後、一酸化炭素濃度のチェックをします。

一酸化炭素濃度を測定する機械から管が出ています。

大きく息を吸って、20秒間息を止めます。

その管に、吸った息を全部吹き込みます。

息を吐ききったら終了です。

 

この数値で、どれくらいの喫煙をしているかがわかります。

「吸っていません!」ってウソをついてもばれちゃいます。

看護師さん

このチェックは看護師さんがやってくれます。

私の時は偶然ですが、禁煙を初めて2週間目の看護師さんでした。

その看護師さんと、

「もう全然吸っていないんですよ〜(笑)」「マジっすか〜(驚)」

「最初はちょっと吸いたかったんですけど〜」「スゴイですね〜」

なんて会話をしながら、薬に関する説明とか、吸いたくなった時の代わりになるもの(ガムとか飴とかミントとか)について話をしていただきました。

 

その後、先生の診察です。

穏やかで優しい感じの先生でした。

これまでの喫煙歴や、禁煙外来に来ようと思った経緯などを話しました。

そして、これから使う薬(チャンピックス)の飲み方とか、副作用とかの説明です。

そして次の予約(2週間後)をとって会計です。

 

カプセルの飲み薬

診察を受けたその日から薬を飲み始めるんですが、最初の1週間は、なんと煙草を吸ってもいいんです。

ちょっと驚きでした。

夜と朝、1日2回ずつ飲んでいきます。

薬を飲んだら専用の記録ノートにチェック。煙草を吸った時は本数を記録します。

本数をなるべく減らす努力はしていますが、吸いたくなる気持ちがいつもより少ないんです。

チャンピックス、おそるべし!って初めて思った瞬間です。

結局、最初の1週間は吸っていたのですが、普段の1/4くらいのまで本数が減りました。

 

 

2週目

STOPの標識

2週目からは、完全に禁煙する週に入ります。

煙草やライター、電子タバコも全部捨てました。

本当に大丈夫かな?と、半信半疑のままスタートです。

 

でも気づいたら、吸っていない。

あれっ? 吸わなくても大丈夫そうだぞ!

不思議な気分です。

 

2回目〜4回目の禁煙外来について

初診日から2週間後に、2回目の禁煙外来です。

診察の前に、一酸化炭素濃度のチェックをします。

明らかに数値が下がっています。

 

先生の診察では、状況報告と現在の気持ちを聞かれます。

 

「今の時点で、禁煙できるのは何%くらいの確率だと思いますか?」

これは、毎回の診察で同じことを聞かれるのですが、

僕は、最初から4回目まで、50%以上の数字を言うことができませんでした。

 

禁煙を始めて、2週目以降は1本も吸っていなかったのですが、

時々吸いたい気持ちになっていたし、100%の自信が持てなかったんですね。

今はまだ平気だけど、絶対大丈夫!とは思えなかったんです。

 

「煙草を吸う夢を見た」

禁煙外来は、全部で12週間で完了です。約3ヶ月ですね。

吸うのをやめてから2週間後と、1ヶ月後くらいに、煙草を吸いそうになる夢を見ました。

煙草を口にくわえて、火をつけそうになって、というところで目が覚めます。

体が欲してるんだなぁって感じです。

 

でも吸いませんでした。

仕事中オフィスにいても、家でくつろいでいても、

「今までだったら、こんな時に吸っていたなぁ」

と思うことは何度もありました。だけど、ガマンです。

 

そのうちに、吸いたいと思う回数がだんだんと少なくなっていきます。

吸わないことが、当たり前になっていくんです。本当です。

ハート

 

最後の診察

いつもの一酸化炭素濃度のチェックと先生の診察。

先生から、「表彰状」をいただきます。

「禁煙ではなく、これを機に、卒煙して下さい!」

「卒煙」という言葉は、妙に印象に残っています。

「また吸ってしまったり、どうしても吸いたくなったら、早めに連絡してください」

と先生から言われ、病院をあとにします。

 

なぜ実質0円で禁煙外来に行くことができたのか

私の会社が加入している健康保険組合では、

禁煙外来に通って禁煙に成功すると、外来費用を負担してくれる

という制度がありました。

 

禁煙外来に行き始めたら、健康保険組合にその旨の申請を出します。

そして、全て禁煙に成功したあと、領収書と禁煙に成功した証(表彰状)のコピーを健康保険組合に送付します。

そうすると、かかった診療費がすべて還付されるという制度です。

その制度を利用して、実質的な自己負担額は、なんと0円でした。

 

このような制度は、健康保険組合だけでなく、地方自治体でも行なっているところが増えているようです。

禁煙外来に通う際にには、必ず、このような補助金制度があるかどうか確認してみてください。

 

禁煙外来を終えて

あれから5ヶ月。煙草を吸わなくなってから約8ヶ月。

今の時点で、完全に禁煙できた!とは言い切れないかもしれません。

吸おうと思えば、すぐにでも吸うことはできます。

 

でも、僕は卒煙しました。

煙草をやめたことで得られたもの、時間、お金、健康、たばこの匂いのない生活。

それを今から失うことは、あまりにも大きすぎる損失です

だから、僕はもう煙草を持つことはないでしょう。

 

最後に、

禁煙外来に行くことを考えている方は、

必ず、加入している健康保険組合と住んでいる自治体の禁煙補助金制度を調べてくださいね。

実質0円で、禁煙できるチャンスかもしれません。

 

このつたない文章が、禁煙をしたいと思っている方や、禁煙できるかどうか不安な方の背中をそっと押すことができたらうれしいです。

 

レッツ、卒煙!

手のひらと花

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